若人の考えていること。

思いのままに書いています。

卒業生へ

 

 

卒業おめでとう。

 

今回のコロナウイルスの件といい、

あの件といい、色々な事があった学校生活。

 

ある意味で一生忘れないであろう物語を

生きている君たちへ。

 

菅野雅之が感謝の想いを込めて文章を綴ります。

 

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「時の流れ」

 

 

落合陽一さんが

「時間は"未来"から"過去"に流れている」

と言っていた。

 

この人は、頭の回転が普通の人より何倍も早い方なので、僕はこの人が何を言っているのか、

さっぱり分からなかった。

 

普通の人は時間というものを、

"過去"から"未来"へ流れているモノ

だと捉えているだろう。

 

僕もその一人だった。

 

過去は変えられる

 

ある日の事だ。

「マチネの終わりに」という映画を観た。

 

その劇中にこんなセリフが出てくる。

 

『人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える』

 

どういう事かと言うと

 

例えば、庭には大きな石がある。

幼い頃、私はそれをキッチンに見立てよく「おママごと」をして遊んだ。

 

だから私にとって、

その石はただの石では無い。

 

石を見れば、幼い日の事がふと蘇り、

私を愛してくれた母や兄弟をも思い出す。

愛着のある、そんな意味のある石である。

 

しかし、ある日の事

その庭にある大きな石に、私の大切な誰かが頭を強くぶつけた。大きな事故となった。

 

転んだ際にたまたまそこに、その石があったそうだ。

 

"あの石さえなければ"と私は強く思う。

 

あの日の私にとって、"あの石"は

幼少期を思い出し、家族の愛を感じる

とても"よい石"であった。

 

しかし、ある日を境に

"あの石"は、大切な人に危害を加えた

"無ければよかった"モノになってしまった。

 

このように、常に過去は変わってしまうし、

変えられてしまう。

 

そして、それと同時に変えることができる。

 

人は過去に意味を付け加えるために生きている。

 

そうなのかもしれない。

 

私は、

お前の練習は無駄だと言われた過去。

理不尽に耐えれば報われると思っていた過去。

肘を故障し、競技選手を諦めた過去。

 

に何かしらの意味を付け加えたくて

それらを、"ただの出来事"で終わらせたくなくて未来に夢を抱き、今を生きている。

 

過去に意味を与えたくて。

 

この時、初めて時間は未来から過去に流れ出すのだろう。

 

正しい転び方の説明書

 

自転車に初めて乗る時、人間は誰しもが転ぶ。

 

それは、できない事をしているからだ。

 

何かに挑戦しているからだ。

 

ここで大事なのは、

「絶対に転ばない」という努力だよ。

そして「絶対に転ぶことを恐れて逃げてはならないよ」君が本当に自転車に乗りたいのなら。

でも、「絶対に転ぶから」。

 

本気で自転車に乗りたいのなら、

絶対に転ばない努力をして、

転ぶことを恐れずに、

思いっきりペダルを踏もう。

 

転ぶ時は、笑って転ぼう。出川哲郎のように。

落ちる時は、笑って落ちよう。上島竜兵のように。

 

それがネタになる。そしてその全力で転んだ

過去に意味を付け加えながら生きていくんだ。

 

全力で転び、全力で落ちよう。

 

転んだフリをするな。

落ちる演技もするな。

 

助演男優賞悲劇のヒロイン部門」を

受賞するな。全力でペダルを踏め。

 

大丈夫。

 

 

感謝。菅野。

 

 

あとがき

 

だいぶカッコいい文章を書いてしまった菅野を許してください。こういう日にしか書けない文章があり、こういう日にしか届けられない文章があります。

 

本来なら直接会って話をしたかったところではありますが、今回は菅野らしくブログでメッセージを送りました。

 

ひょっとしたらブログの方が

伝わることもあるでしょう。

 

さぁ。もうイジりたくてたまらないのは、

君たちの顔を見なくても分かります。

 

毎回、僕がブログを更新した翌日には必ず、

ニヤニヤした顔をして、君たちはグランドで僕を迎えてくれたので。

 

もうその事がわかってからは、

わざと更新日をオフ前日からはズラしてやりました。いじられたがり屋です。

 

さっさと拡散してください。拡散させるのは得意でしょうから。笑

 

 

あらためまして卒業おめでとう。

 

僕が君たちに何かしらの"意味"を与えられたなら嬉しく思います。

 

ありがとう。

 

 

 

 

 

菅野