若人の考えていること。

思いのままに書いています。

さよなら"先生"。

 

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【Withコロナ時代の学校と先生】

 

ウーマンラッシュアワーの村本さんが言ってた。「わかったふりする事を仕事にしているヤツ。それは教師とコメンテーターだ。」と。

 

 

以前も書いたが、
僕は教育という言葉があまり好きではない。
先生と呼ばれるのもあまり好きではない。
そこにはどうも一方的で、上下関係があり、
先生は"分からない"と言う事が"悪"であるかのようなニュアンスが含まれているような感じがするからね。

 

 

しかしね。とうとう来てしまったよ。
VUCAどころの騒ぎじゃ済まない。
"分からない"世界が。"超予測困難社会"がね。

 

コロナちゃんが連れてきたこの世の中は、
先週テレビで言っていた"正解"や。
政治家が出した"正解"は、
今日の不正解になってしまうような世の中だよ。誰もこの先どうなるかなんて分からない。

 

一つ分かっていることは"これまでの日常"は戻ってこない。という事だね。

 

「世界不思議発見」の収録で
全問正解して海外旅行券を手にしたけど
オンエアする日には、やっぱり1問外れてました。答えが変わっちゃったんです。
というようなもんだよね。
残念でした。野々村真さん。
(自分でも何を言っているのか分かりません。)

 

この前ね、Twitter幻冬社の箕輪さんがこんな事を言っていた。
「オンライン授業にすぐさま移行できないような学校から、そもそも教わる事なんてあるの?そんな学校に通ってたら時代遅れになる。」って。

 


かなり極端な意見ではあると思うよ。

 

僕も実際現場にいる人間だからさ。
ネット環境がどうとか、機材がどうとか、保護者の理解だとか、カリキュラムがどうとか、評価はどうとか。できない理由はいくらでもある。

 

でもね、そこじゃないんだよね。
少なからず僕は、この人がそういう意図で言っているようには感じなかったから、頭を引っ叩かれた感覚を覚えたんだ。

 

もっと根っこの、人としての覚悟というか、生き様みたいなところをド突かれたんだよね。

 

だから、なんか僕は悔しいけどグウの音も出なかった。(Twitterのタイムラインを流れる動画と会話してるヤバいヤツです)


【先生ごっこ


偉そうに「そんなのは社会に出たら通用しない!」と言っている先生。

 

あなたの言う"社会"は、あなたの生きた"社会"じゃない。今、僕たちが生きている"社会"こそが"社会"だし、これからも"社会"は変わり続けていく。

 

だとしたら僕もあなたも、この社会に適応していかないといけないんだね。

 

この現実世界で、無い物ねだりしたって仕方が無くて、もうこの現実世界で生きていくしかないんだよね。

 

教師のお面被ってさ、"分かったふり"して先生ごっこやっててもバレなかった時代はもう終わりなんだよね。

 

だってこの世の中の現状で、この先がどうなるか?を"分かっている"事の方が不自然であり、断言するヤツの方が怪しいからね。

 

だから"先生ごっこ"するのは、もう辞めた方がええと思うぞ。

(#キャー。突然の不意打ち関西弁素敵ー。そもそもこれが関西弁なのかも分からない不安な感じも素敵ー。)

 

【コロナちゃんが教えた学校の価値 】


キングコング西野さんの言葉だけど
「オンラインは実力を顕在化する」って。

 

例えば、君が通っていた塾。その塾を選んだ大きな要因は「家から近いから」でしょ?

 

学校もそうだよね。

 

ましてや学校選択なんてのは、その雰囲気とか、ブランドとか、"なんか良い"っていう言語化・数値化できない要因が大半を占めていて、数値化できるのはテストとか成績くらいだよ。

 

なにが言いたいかって、
これまでの時代は"誰から教わるか"なんてのは学校選びの中で、最も優先度が低かったってこと。みんな"どこで学ぶか"で学校を選んでいた。

 

ところがどっこい。コロナちゃんは時代を動かそうとしているよ。なぜかって?オンライン授業に移行した瞬間に比較対象は林修になるからね。

 

"教室"というクローズド・オブ・クローズの環境では、権力と年齢を武器にキング・オブ・キングでいられた先生も、オンラインになった瞬間に比較対象は林修であり、中田敦彦だ。

 

完全なる実力主義に変わるわけだよ。

 

そうなると学校選びや、授業選びには"誰から教わるか"の要因が大きくなる訳だよね。

 

そういう時代が来る、その方が健全だ、そのような未来にしたいと僕は思っているよ。

 

僕がSNSを実名・顔出し・カギなしでやっている理由もその辺にある。

 

【"役に立つ"レースからの脱却】


さぁ。ここからもっと踏み込んだ話をするよ。

 

じゃあ学校の教員も「オンライン授業をやろう!」って言って、教室でやっていた授業をそのまんまオンラインにしたり、有名塾講師のマネをして"役に立つ"知識を与えようとすると、林修のコピーが全国に何体も現れる事になるね。

 

そうするとそれは、オフラインでは価値があったかもしれないけど、オンラインなんだから本物の林修にしか価値は無くなるよね。林修の真似をしても林修は超えられないから。

 

もっと現実的な話をするとスタサプのマネをするならスタサプで良いじゃん。って話。

 

学校の教員がよーいドンから10年くらい遅れてスタート切って同じレースに参加しても勝ち目は無いんだよね。ここを見誤るとヤバイ。

 

そんな"役に立つ"人はトップの1人で十分だから。

 

でもこれは、コロナちゃん時代が来たからそうなった話ではない。 だいぶ前からそんな事は分かっていたはずだね。

 

この前、友人のYouTuberに言われたよ。
「なんか、オフラインではしっかりとした教育活動が行われていた前提で話してるけど、そもそもオフラインでもまともに教育なんかできてねーだろ。」って。 (しょうもねぇルーティン動画ばっかりあげやがって。だからNIKEのスニーカー当選しねーんだよ。笑)

 

でも、彼の言っている事は確かだ。

 

学習塾もあるし、スタディーサプリという有料動画コンテンツサービスだってある。しかもそれを多くの学校が導入している。

 

知識を教える事のメインが学校で行われていて、その補助として塾やオンライン授業があった旧来の形から少しずつ変化してきていたのがこれまでだよね。

 

ずっと問われていたはずだった。

 

"役に立つ"から"意味がある"へ。

 

それをコロナちゃんが顕在化しただけだよね。

 

プリントを配布して、ドリルをやらせれば、評価はしやすいかもしれない。それこそ平等だからね。

 

でも、本質は違うはずだ。
そもそも平等な部分と平等でない部分があるはずだからね。間違えちゃいけないのは教育を受ける権利は平等であって、全員が同じことをする事ではない。

 

だからこそここで僕は言いたい。


「さよなら"先生"。」

 

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【こんにちは"先生"】


4月17日に格闘家の青木真也選手はこの状況の中、試合をしたんだよね。賛否はあったみたいだけど、その時こんな事を言っていたんだよね。

「格闘技を通じて、生き方とか、思想信念を伝えるっていうことだったら、今こそ必要な訳じゃん。今闘わないで、いつ闘うんだって。」 

 


そう。今なんだよね。生き方とか思想信念が問われているのって。

 

「こんな事やってていいのか。」「何が正しいのか分からない。」「この先どうなるか分からない。」この状況だからこそ、自分というものを"表現"できる。行動が表現に直結するのは今なんだよね。

 

なぜかって、大半の事は"やらなくてもいい"からだよ。

 

はっきり言うけど、別にオンライン授業なんて、わざわざやらなくてもいいんだよ。こんな事。

 

時間割いて、報告して、資料作って、動画撮って、編集して、告知して、リスク背負って。

 

でも、このやらなくてもいい状況でこそ、菅野雅之の生き方や思想信念が問われる訳でしょ。

 

このやらなくてもいい状況の中で、やるという選択をしたこの生き様こそが教育だと思うんだぞコラ。(#キャー。いきなりオラオラ素敵ー。)

 

こんな事言うと怒られるかもしれないけれど、良くも、悪くも、公立学校の教員なんてのはさ自分の資本で直接的にマネタイズしてないわけ。自分でお客さんをを呼んで商売してないんだ。だから、やっても、やらなくても給料なんてのはほとんど変わらないんだよ。

 

でもね。だからこそ、"やる"という行動こそが価値になるし、その生き様こそが"先生"なんだと思う訳だよ。

 

本物の"先生"という仮面を被っているのはオレなのかもしれないね。

 

こんにちは"先生"。

 

【あとがき】


この文章の最大のオチは、こんな偉そうな事を書いているのが25歳の3年目のペーペー教員だってこと。笑えるよね。

 

先輩教員に見られたら「生意気だ」と思われるかもしれないね。

 

でも、意見を言うというのはそういう事だし、行動するというのはそういう事だと思う。
アンチの裏には、ファンがいて、ファンがいれば、アンチもいる。

 

先出しジャンケンするってのはそういう事だね。

 

そして、最後に今回オンライン授業をYouTubeで公開したのにはもう一つ理由がある。

 

それは同志を持つ教員へのメッセージでもあるんだ。今回ありがたい事に、菅野の職場の管理職には応援していただいている。

 

でも、そうもいかない学校があるのも事実だ。だからこそ菅野を"言い訳"として利用してもらえたらと思い、ファーストペンギンとして飛び込んだ。

 

もちろん、全員がオンライン授業をやる事が正解では無い。ただ、やりたいけどくすぶっている人がいるのは事実だと思う。そんな人の背中を押せたら菅野はハッピーである。

 

今回も読んでいただきありがとうございました。

 

独自性・再現性・持続可能性の高いオンライン授業へ。時代は変わる。

 

 

菅野雅之

 

 

 

※オンライン授業 第一回「”男”と”女”を考える。」

https://youtu.be/5nlRLxKzxrc


「オンライン授業はどう行うべきか?」

https://youtu.be/QvlC4kW7pLw