若人の考えていること。

思いのままに書いています。

高校野球に"お金"は必要ないのか。

 

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野球離れの本質

 

僕は野球をしていた。

そして今も野球に携わっている。

人生の多くは野球をしているか、

野球の事を考えている。

 

先日Twitterでこんなツイートを目にした。

 

どうやら、世の中では野球離れが進んでいるらしい。

 

正直に言う。僕はこれを見た時に"健全"だ。

と思った。

 

つまらないモノから人が離れていく。

必要のないモノから人が離れていく。

 

広い目で見れば、悪い事ではない。

 

それはとても"健全"だと思う。

 

サッカーをやりたい人がいても良いし、

バスケに没頭する人がいても良い。

運動をしない選択をする人がいる事も事実だ。

 

それを「野球は面白いので一緒にやりましょうよ!」と、やりたくない人に無理くりやらせるのは勘違いも甚だしい。

 

とても"不健全"だ。

 

まず、「〜離れが問題だ」と騒いでいるのは

その内輪の人間だけだ。

 

新聞離れ、テレビ離れ、ビール離れ、恋愛離れ、結婚離れ。

これらを問題視して騒いでいるのは、

新聞社だし、テレビを見ている人だし、恋愛して結婚してる人だ。

 

つまらないから離れる。

必要ないから離れる。

 

いずれも健全だ。

 

少子高齢化もそう。

 

決して少子高齢化が問題なんじゃない。

 

少子高齢化によって、ある一定の人へ何かしらのシワ寄せが出る事が問題だし、

それにより本来行使できるはずの権利が

行使できないのが"不健全"なのだ。

 

そう考えるとやはり"野球離れ"の本質は

野球に関わる人が減る事ではなく、

それによって野球をやりたい人が、

できなくなる事ではないだろうか。

 

私はこの観点から高校野球がしていくべき

"野球離れ"の対策を内輪の人間として提案する。

 

ロールモデル吉本興業

 

昨年世間を賑わせた吉本興業である事から

良くないイメージを持つ人もいるかも

しれないが、僕はこの吉本興業という

日本の芸能界を引っ張る企業を

参考にすべきだと思うし、

闇営業(ダイレクト課金)も将来的には

どんどん行っていった方が良いと思う。

(偉そうに問題発言をしている)

 

このまま補足説明を入れないと炎上案件なので全力疾走で説明する。

 

これはキングコングの西野さんが話してた内容なんだけど、(早速自分に降りかかったリスクを他人にぶん投げました。)

 

昨年の騒動が起きた際に、

若手芸人の人達の多くがSNS

吉本興業に対する不満をぶちまけたそう。

 

「ワンマンライブチケット完売して、

グッズも完売したのに、給料4,000円って

どないやねん!」みたいな。

 

でも、実はライブって会場満席にしてもほぼ赤字らしい。

 

これ、川谷絵音さんも言ってたんだけど、

アーティストがドームツアー満員にしても

収益はほぼ出ないらしい。

ファンサービスなんだって。

(二次的な経済効果はあるよ)

 

でも、若手芸人がなぜワンマンライブを

できるかと言うとダウンタウンさんなどの

超大御所がいるかららしい。

 

テレビなどでたまに耳にするけど

人気芸人の給料は?みたいな話題で

「吉本にほとんど持ってかれてるわー。」

みたいな話。

 

つまり、ダウンタウンさんや、MCや冠番組を持つような芸人さんの存在があるから、満員にしても赤字になってしまうライブができる訳なんだ。

 

って西野さんが言っていた。

吉本興業の騒動から学ぶ「お金」の話(2019年10月21日放送)/ Voicy - 今日を彩るボイスメディア

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前置きがだいぶ長くなったが、

ここから本題に入る。

 

甲子園大会は高校スポーツに留まらず、アマチュアスポーツ最大のイベントとなっている。

 

もうお分かりだろう。そう。

 

甲子園はダウンタウンにならないとあきまへんのどす。(なに弁か、わかりません)

 

これから子供の数が減っていくのは事実で。

そうなると、今まで通りにはいかなくなる。

 

今まで通りの公費、今まで通りの人数、

今まで通りの環境、今まで通りの規模、で

今まで通りの高校野球を続けるのは無理だ。

 

だって日本の子どもの数は減ってるんだから。

 

そこで何が問題になるかというと

"やりたいのに、できない状況"

になる事である。

 

野球って道具だけでも、めちゃくちゃお金がかかる。

 

一人の高校野球選手の1試合で使う道具の総額が30万円近くになったりする。

(グローブ、バット、スパイク、キャッチャー防具など)

 

もう、「歩く叶姉妹か!」って言いたくなる。(※この例えツッコミには100個くらい意味不明な点がありますが無視してください)

 

それに加え、設備費や運営費にも多くのお金がかかっている。

 

だからこそ、はじめにシワ寄せが来るであろう高校野球の"若手芸人"に収益を還元していくという仕組みを成り立たせ、アマチュアスポーツの産業化に着手していかなければならないと思う。

 

 

スポーツでお金儲けをするのは悪か。

 

スポーツ団体、ましてや教育機関である学校が"お金"の話をすると、多くの日本人は桜チップの入った燻製機にでも入れられたのかってくらい煙たい顔をする。

 

「子どもの汗を商売道具にするなんて最低だ」という言葉は、最もスポーツを美しく、神聖なモノにしているが、最もスポーツを苦しめ、卑賤なモノにしている。

 

教育にはお金が必要だし、

スポーツにもお金が必要である。

 

「モノ、カネ、ヒト、場所」が必要だ。

 

これを公費や税金で賄ってるとか、

無償ボランティアですって言うと

綺麗に聞こえるかもしれないんだけど

 

ここが日本のスポーツ界の一番の闇なんだよね。

 

補助金体質・ボランティア体質が道徳的善意として、強まれば強まるほど、スポーツ界を苦しめている。

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(※インターハイがかなり厳しいらしい)

インターハイが深刻な資金不足「夢をつぶさないようにしたい」 | ハフポスト

 

 

強豪校はダイレクト課金で自立を

 

だからもう強豪校はさっさと

オープンでクリアで純白な闇営業に

着手した方が良いと思う。

(正確にはダイレクト課金)

 

学校からの予算だけで運営するのではなく、

自立し、学校のブランドを上げて還元する形。

 

その理由は5つ

1.応援者が増える

2.ブランドができる

3.選ばれる努力をするようになる

4.取り組みがクリアになる

5.指導者が職業になる

 

文章の量が42.195kmを超えそうなので

 

5.「指導者が職業になる」

だけ説明させて。

 

スポーツには3つのリスクがある。

 

1.健康リスク 

練習や試合中のケガや事故のリスク

 

2.法的リスク 

部員や関係者の不祥事による責任のリスク

 

3.会計リスク

公費、OB会費、部費など何百万円を

預かるリスク

 

ドームジャーナルより引用

DOME JOURNAL vol.39

 

これらのリスクがあるのに、それを無償ボランティアで運営している日本の部活動ってのはある意味すごい事なんだ。

 

(改善点や改善策はもう既に引用記事に書いてあるので確認してください。)

 

このリスクを抱えているのにも関わらず、

そこにお金が支払われていない事だ。

 

"指導者の無料ボランティア化"

 

スポーツ界の全てがそこにある。

野球離れ、体罰、非科学的練習など

全ての根幹がそこにあるんだ。

 

それはなぜか。

 

スポーツで飯が食えない

 

これが全ての流れを止めている。

 

○好循環

①指導者にお金が払われる

②指導者が職業になる

③責任の所在が明らかになる

リスク管理ができる

⑤選手の環境が整えられる

⑥競技引退後、指導者を目指す選択肢がある

⑦指導者に必要な勉強をする

⑧レベルの高い指導がなされる

⑨指導者が選ばれる

また①へ

 

○悪循環

①指導者は無償ボランティア

②指導者は二足の草鞋(経済的支柱を別で持つ)

③責任の所在が不明確

リスク管理が不可能

⑤選手へのシワ寄せ

⑥競技引退後はトップ以外は野球以外の道へ

⑦指導者は野球大好きおじさんがする

⑧経験論での指導がなされる

⑨指導者はコネと運と情熱でなるもの

また①へ

 

このように問題の始発駅は

"スポーツに関わる人にお金が支払われていない"ってとこ。

 

そうなると"指導者になりたい"という

人材が、教師かトレーナーを目指す事になる。

 

これはおかしな話だ。

 

指導者になるなら、指導者に必要な勉強をすべきだし、勉強をしていない人が指導者になるのはおかしい。(教師やトレーナーの勉強は充分野球の指導者として必要だけれど)

 

そうなると、飯を食っていく方法はプロのトップ選手になる事でしかない。

 

なぜなら、引退してもチームが指導者にお金を払えなければ雇う事ができないし、選手は経済的支柱を他に持たなければならない。

 

だから、子どもも保護者も離れていく。

 

スポーツをしてても、

トッププロでしか食っていけないから。

 

指導者の質を高めるために、「ライセンス制を!」っていう声もあるけど、指導者が職業にならなければライセンスが意味をなさない。

 

だから、学校が指導者にしっかりとお金を払える環境を作り、部が経済的自立する、もしくは他からの支援を受けるのが理想の形だと思う。

 

この仕組みを作るチャンスは、

日本の高校野球には可能性がめちゃくちゃあると思う。

 

競技のクオリティを上げれば人が集まる。

部活は教育的意義があればそれで良い。

という考えだけでは、いずれ死んでしまう。

 

多くの人に届ける努力をしなければならないし、産業として野球界を運営していかなければならない。

 

現状はダウンタウンが文化祭で漫才やらされてるようなもんだ。

 

 

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あとがき

勘違いしてほしくないが、

僕は日本高校野球をリスペクトしている。

日本のアマチュアスポーツで、飛び抜けた集客と人気を誇る甲子園をここまで築いてきた方々にもリスペクトをしている。

 

しかし、日本の子どもの数は減っている。

これは事実だ。

 

そんな中で、高校野球をもっと良くしたい。

野球がしたい子供が、より良い環境でできるようにしたい。

 

その思いで綴った。

 

 

この「産業化」を1番遠くの旗として

実現させようというのが僕の野望だ。

2〜3年でどうにかなる話じゃない。

 

その為に、まずは自立型部活動のロールモデルを作りたい。

 

ルールや規則ではなく、文化とブランドで野球界を変えたい。カッコいいチームをつくりたい。

 

共感してくれる方がいれば連絡下さい。

僕は指導者として飯を食っていきたい。

 

今回のブログは野球離れという問題に対する

内輪の人間の思いです。

どうやら僕は野球が好きなのかもしれない。

 

 

 

 

 

菅野雅之