積極的アルバイトのすすめ。
大学3年の夏で野球を辞め、そこから約1年半、いわゆる大学生っぽい生活が始まった。
今回はその1年半で経験したアルバイトの話をする。
そこでの取り組みを通して、アルバイトに関わる人、また働く人になにか伝えられたらと思う。
私がしていたのは、新聞の契約更新の営業のアルバイトとスポーツジムでのトレーナーのアルバイトである。
はじめの目的はお金を稼ぐことであった。
しかし、スポーツジムでのアルバイトの時給は埼玉県の最低賃金に設定されていた。
それでも良かった。
いや、極端な事を言えばボランティアでもそこでのアルバイトはしていたかもしれない。
なぜか。
それは、とにかく自由だったからである。
まぁ自由というとシフトがどうとかという事がまず頭に浮かぶが、それだけではない。
と言うのは、まず基本的に私たちアルバイトが働く時間はジムエリアに社員がいなかった。
そこが私にとっては大きかった。
私は自分の客を自分で捕まえた。
自分からお客さんを捕まえて「お手伝いさせてください。」と声をかけた。
自分で自分が経験を積む環境を作った。
こんな事を言っては怒られるかもしれないが、あの仕事を本業としている人に比べて、アルバイトの私はとにかくリスクが少なかった。
店の経営が悪くても私の責任ではないし、お客さんを自分で選べるし、失敗してもアルバイトだからリスクは少ない。最悪の事態には辞めればいい。
かといって、私がいい加減に仕事をしていた訳ではない。どう考えても時給以上の仕事は間違いなくしていた。とにかく必死だった。狂ったようにお客さんに声をかけ、全力で向き合った。
だから、学生であってもトレーナーとして振る舞った。前回のブログにもあったように完璧な人間として振る舞ってていたから面白くないと映ったのかもしれないし、友人からもなんだか、すごかった。と言われるのだろう。僕はアーティストになる。 - 若人の考えていること。
しかしだ。リスクは無いとはいえ、自分自身、責任は感じていた。ましてや人の体に直接影響する仕事だから、間違えた事をすれば怪我をさせる危険性はあるし、一歩間違えれば命をも奪うかもしれない。
だから自分が経験していない事はやらせなかったし、資格もとった。大学の講義も意欲的に受けた。
大学で勉強している内容と、アルバイトの相性はバッチリだった。
アルバイトはノーリスクだ。合わなければ辞めればいい。辞めることのリスクはゼロに等しい。
私の場合は経験を稼いだが、なんでも良い。
せっかくバイトするなら時給以上のものを稼ごう。経験、時間、人間関係、ノウハウ。
自分の1時間を、現在の東京なら985円で売っていてはもったいない。
高校生、大学生の参考になれば。
そして私自身も、こんな働き方をしたい。
菅野雅之