僕はアーティストになる。
しばらくブログの更新が滞っていた。
書く時間が無かった訳ではない。
なんだかこれと言って、ネタが無くなってしまったのだ。
もう少し詳しくいうと、物事に関して何も感じる事が出来ずにいた。
おそらく心があまりよろしくない状態にあったのかもしれない。
私は、
「愛」の対極が「怒り」ではなく、
「幸せ」の対極が「不幸」ではなく、
「喜び」の対極が「悲しみ」ではない。
と考える。それらの対極にあるのは「無」である。
そんな「無」の状態にある事に自分自身で気づいていながら、それを改善出来ないでいる自分に嫌気がさしていた。
そんなある日、ある人に「お前は人間味が無い。」と言われた。冗談ではなくかなり本気で。笑
ショックな気持ち半分と、いまいち何を言っているのか分からないのが半分で、正直動揺した。
なんだか自分では腑に落ちなかったので、大学時代のバイト先で知り合った親友へ連絡をした。「オレって人間味ないかな?」と。
するとその親友は、私にとって想定外の答えを返した。
「そうかもね。だってバイトの時すごかったじゃん。」と。私は絶句した。
※私のアルバイトの取り組み方は後日ブログに記載する。
どこか自分の中では、人間味溢れる人でありたいと思っていたが故にすごく悲しかった。
どこでそうなってしまったのか、何がそうさせたのか。なんだかこの問題を解く事は今後の人生にとっても大きいものではないかと思ったのである。
案の定、高校時代の友人へ同じ事を聞いたところ「いやお前ほど人間味あるヤツいないと思うけどな」と言われた。
そんなある日、月曜の深夜にフジテレビで放送されているテラスハウスの録画を見ていた。
テラスハウスとは男女6人でルームシェアをしている様子を記録したドキュメンタリーである。台本は一切ございません。笑
というやつだ。
その回の内容は、ミュージシャンの男性が想いを寄せていた女性に告白したがフラれてしまう。という内容だった。
そして、それを見た南海キャンディーズの山ちゃんが「いいなぁ。アーティストは。これでいい歌が書けるんだもん。」と。その言葉を聞いてハッとした。
これだ。
ついこの前まで大学生だった自分が、4月から「先生」になり、どこか「先生」らしくいなきゃいけない。失敗したり、弱いところを見せたりしてはいけない。完璧じゃなきゃいけない。
どこか、そう思っていた。
でも違った。
哲学の授業で「AIと人間の違い」について生徒と対話していた際に、「AIは完璧。人間は失敗する。」「AIには感情がない。人間には感情がある。でも、悲しいとか悔しいとか怒りとかのネガティブな感情もある。それによって傷ついたり、傷つけたりする。」と生徒が意見を出してくれた。まさに人間味だ。
失敗も弱い部分も含めて人間。そんな事を教えてもらった。
そう思えてから、すごく楽になった。
だから、生徒には失恋したことも言うし、失敗した話をなるべく話すようにしてる。生徒もどうやらそっちの方が興味があるみたいだ。
というより、誰しもがそうなのかもしれない。
僕の大親友がこんな歌を教えてくれた。
関取花さんの「もしも僕に」という歌だ。
そこにはこんな歌詞がある。
"それもこれも 最後には
笑い話に変えられるように
人生なんてそうさネタ探し
楽しんだもん勝ち そういうものだよ"
教えてもらった時は、ふーん。と聞いていたが、そんな出来事があり、やっと意味が分かった。
教師もアーティストであると。表現者だなと。そうやって失敗した事を笑い話にしてネタに出来る。
そんな事を思たら、なんだか全てが楽しくなってきた。
とりあえず23歳の僕はそうやって生きていきたいなと思った今日この頃でございます。
「運命を愛し、今を生きる。」
菅野雅之