若人の考えていること。

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スポーツの楽しさとは。

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「明日の試合は楽しみたいと思います。」「楽しんでプレーできました。」スポーツの試合のインタビューなどでよく耳にする言葉である。

 

その一方で「私は競技を行なっていて楽しいと思った事は一度もない。」「楽しむことなんて事が出来るのはごく一部の選手だ。」という事を言われた事がある。

 

スポーツにおける「楽しさ」とはなんなのだろうか。

 

負けたら楽しくないのだろうか。一流選手でなければ楽しめないのだろうか。楽しんだら勝てないのだろうか。

 

今回はそんな「楽しい」という感情を言語化してみる。

 

「楽しい」の種類

 

私の高校時代を思い返してみると、確かに高校野球をしていて楽しいなどと感じた事は、ほとんど無かった。

 

スポーツをしている時の「楽しい」で思い返すのは、体育の授業や放課後にソフトボールやサッカー、ドッジボールをして楽しかった事くらいだ。

 

これは遊戯であり、余暇としての楽しさだったのだろう。ただこれが、スポーツの本質ではあるが。

 

ふざけ合い、ワイワイはしゃいだ。

当時の私は、それを野球でも出来たらいいなとは思った。しかしそれはできない。だって試合で活躍したいし、勝ちたいのだから。と考えていた。

 

つまり「競う」から楽しめない。

という固定概念があったのだ。

 

 

しかし、今回本気でスポーツを行なっていてもスポーツを楽しむ事ができるのだと気付かされた。

 

それは何か。まさに「競う」事である。

 

目標を共有し、達成へ向けた課題を共有し、改善策を模索し、そしてその結果が目標達成へ届くのかというワクワクやドキドキを共有する。

 

これがとにかく楽しい。

 

そしてこれは、相手がいて「競う」事ができるからである。

 

これを今年の夏、選手には教えてもらった。

 

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楽しさを作るモノ。

 

「大事なのは勝ち負けじゃない。」よく聞く言葉だ。

 

私も大会期間中にはこのような感情になった。

 

試合中の選手の表情を見ていると、本当に良い顔をしていた。カッコよかった。それを見た時に、結果はどうなっても良いと思えた。

 

ただ、ここが重要であるが、初めから勝ち負けはどうでも良いと思っていたわけではない。

 

本気で勝ちを目指した。

 

ここに価値があるのだ。それが「楽しさ」を作るモノだったのだ。

 

本気で勝ちを目指し、その勝負を楽しんでいる姿を見た時に、結果がどうなろうと受け入れられた。

 

試合前はワクワクし、試合中は共に喜び、全てを共有できた。

 

 

不思議と最後の試合は大差で負けたが、楽しかった。

 

 

そして試合後に選手の口から「楽しかった」と言う言葉が聞けた事は何にも変えられない。

 

スタッフとして一番嬉しい言葉であった。

ありがとう。

 

菅野雅之