若人の考えていること。

思いのままに書いています。

大学生になる君へ。

先日、素敵な青年に会った。

 

練習試合が終わり、着替えを済ませ帰ろうとした時のことだ。相手校の選手が私へ話しかけに来てくれた。

 

「〜こういう考えで、〜いうバッティングフォームに取り組んでいます。これは、大学野球でも通用しますか?もし良ければ動画を見ていただきたいのですが。」と。

※青年へ。質問の内容は、記憶を頼りに書いたので、間違いがあれば申し訳ない。

 

私は、想像もしない出来事に驚いた。

 

高校野球の練習試合で、相手校の指導者へ指導を求めるなど聞いたことも無ければ、思いつきもしなかった。

 

指導者にやれと言われているのか?と聞くと、

自らの意思で行なっています。と。

 

なぜ、私を選んだのか。毎回このような活動をしているのか。それは分からないが、とにかくその行動を起こす力には驚いた。

 

 

この青年の、行動を起こした勇気に応えたい。そんな思いで今、このブログを書いている。

 

大学生になる君へ

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そんな青年と話をしていく中で、こんな相談を受けた。「進路(大学選び)」についてだ。

 

その青年は、進学後も競技を続けたいと話していた。そして、具体的な大学も目星がついているようであったが何を基準に選べばいいのかと悩んでいた。

 

そんな青年に、1つ質問をした。

「その大学に入ってなんの勉強をするの?」と。

 

青年から具体的な答えは返ってこなかった。

 

その青年がその大学を選んだ理由は、

「野球」である。

 

私もそうであった。

 

いや、大学で競技を続けようとしている、もしくは続けている、そして続けていた人は大半がそうではないだろうか。

 

もちろん、大学で競技を続ける意志がある者にとっては、どのようなレベルで、どんなチームか。などは、とても重要である。

 

しかし、それだけで選んではならない。

これは断言する。

 

 

大学まで行って、自分の興味のない事を勉強する。これほど無駄でつまらないものは無い。

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中学生だった私が高校を選んだ時もそう。

高校生だった私が大学を選んだ時もそう。

 

野球がやりたいという理由だけで選んだ。

 

 

ただ、私が最も幸運だと感じているのが、自分が競技を離れた時に、自分の学びたい事がその環境で学ぶ事が出来たことである。

 

これは、高校時代に薄っすらとでも、何を学ぶか。について考えていたからだ。そういう意味で私は過去の自分に感謝している。

 

 

甲子園へ行くために高校を選び

競技を続けるために大学へ行き

なんとなく就職活動を迎え

とりあえず内定をもらった企業へ就職する。

 

こういった例に当てはまる体育会学生は少なくない。

 

体育会学生は本当に顔が広いのか

 

この背景には、関わるコミュニティがあまりにも少ない事が一つの要因であると考える。

 

 

スポーツを行なっている人は関わるコミュニティが多いように思われがちだが、実は非常に少ないと私は考えている。

 

 

朝から晩まで練習し、寮生活。

学校に行けば部活のメンバーと固まり。

果たして365日中、何日、何時間、同じメンバーと過ごしているのだろうか。

 

 

幼稚園児に将来の夢を聞いたら

なんと答えるだろうか?

正義のヒーロー。スポーツ選手。おもちゃ屋さん。ケーキ屋さん。お花屋さん。警察官。お医者さん。

 

この辺は出てくるだろう。

 

つまり、自分の知っている職業や、関わった職業の中から選択するのだ。

 

果たして、体育会学生はここからどのくらい増やせただろうか。

 

かくいう私もほとんど増える事なく教師という道を選んだ。

 

 

徐々に世の中の「学歴」に対する考え方が変わってきていて、学歴にこだわる必要はないと言う人もいる。

 

しかし、私の出身大学くらいになると、大手企業では書類選考の時点で落とされることも珍しくない。と、就活をしていた友人が言っていた。

 

 

ただ、大手企業に採用される事が成功で、

良い人生なのか。

そこも含めて考える必要があるのではないだろうか。

 

 

なぜ、こんな事を発信しようと思ったのか。

それは、私が大学で競技を退くまでそれが普通の姿であると思っていたからである。

 

こうした事に対して誰も疑問になど思っていなかったのである。

 

これから大学を選ぶ高校生の君、

現在進行形で大学生という時を生きている君、

就職活動で進路に悩む君、

どうか普通を疑ってほしい。

 

単位や大卒という学歴のために時間とお金を浪費するのはやめよう。

 

 

菅野雅之